LGBTQを知る為にSOGI（ソジ）・SOGIE（ソジー）を理解する

今回紹介するSOGI（ソジ）は「Sexual Orientation and Gender Identity」は「性的指向、性自認」を表すものです。SOGIE（ソジー）とは、「Sexual Orientation, Gender Identity, and Expression」を表し、SOGIに「性表現」を加えたものになります。

性的マイノリティと呼ばれるLGBTQ

LGBTQの方が有名な言葉だと思いますが、SOGI・SOGIEは「性的指向、性自認、性表現」を表す指標となるため、全ての人も当てはまることになり、その中に性的マイノリティの代表格LGBTQも表されるということになります。

SOGI・SOGIEに含まれる「性的指向、性自認、性表現」について

性的指向（Sexual Orientation）

人がどの性別の人に対して恋愛感情や性的な興味を持つかを指します。主な種類は下記です。他にも種類があります。

• 異性愛（Heterosexuality）：異性に対して恋愛感情や性的な興味を持つこと。
• 同性愛（Homosexuality）：同性に対して恋愛感情や性的な興味を持つこと。ゲイ（Gay）やレズビアン（Lesbian）がそれに当たります。
• 両性愛（Bisexuality）：男性にも女性にも恋愛感情や性的な興味を持つこと。
• 全性愛（Pansexuality）：性別に関係なく、すべての人に対して恋愛感情や性的な興味を持つこと。
• 無性愛（Asexuality）：誰にも性的な興味を持たないこと。

性自認（Gender Identity）

自分自身がどの性別であると感じるか、自分をどのように認識しているかを指します。主な種類は下記です。他にも種類があります。

• シスジェンダー（Cisgender）：生まれたときに割り当てられた性別と自分の性自認が一致すること。
• トランスジェンダー（Transgender）：生まれたときに割り当てられた性別と自分の性自認が一致しないこと。
• ノンバイナリー（Non-binary）：男性でも女性でもない、またはその両方の要素を持つ性自認を持つこと。
• ジェンダークィア（Genderqueer）：従来の性別の枠にとらわれない性自認を持つこと。
• ジェンダーフルイド（Genderfluid）：性自認が時と場合によって変わること。
• アジェンダー（Agender）：性自認を持たない、または性別を感じないこと。

性表現（Gender Expression）

これは、服装、言動、髪型、声、行動など外見に表れる性（ジェンダー）を、自分がどう表現したいかを指します。性表現は必ずしも性自認や性的指向と一致するとは限りません。

SOGI・SOGIEの表し方

これはしばしば図によって表現されます。例えば左が男性、右が女性とします。自分はどこに位置するかを考えてみます。

書き方

私の場合を例としますと、性的指向はやや男性寄りなものの、女性にも寄っています。性自認と性表現は円が小さく男性に近いです。このように円が点ではなく、広さでも表現できます。

なぜSOGI・SOGIEが重要なのか

上記の書き方を例に自分を照らし合わせた時、気づくのは端の男性と女性とは一体何なのかを考えなくてはなりません。それは人によっても違うかもしれません。そして、そこに対して自分がどこの範囲、位置にあるのかを考えた時、本当に「完璧に男性」「完璧に女性」と言えるのかということに気づくと思います。

それがSOGI・SOGIEが全ての人に当てはまるということなのです。

性別という区別がいかに複雑で多様性に飛んでいるかが見えてきます。

戸籍上の性別を否定することはありませんが、LGBTQの人が訴える性の多様性を身近に感じることができるのではないでしょうか。是非、お試しください。