補聴器か集音器かで悩むならゼッタイ補聴器で!
高年齢化や、ミュージシャン、工場で働く人など耳の聞こえが悪く感じてくる時がくると思います。
耳は消耗品と呼ばれるワケ
耳の中には有毛細胞がありますが、それが大きな音を長時間聞くなどして壊れてしまうと元には戻りません。その為、工場現場などで働く人には工場向けに音量調整されたイヤーマフ(ヘッドホン型の耳栓で人の声は聞こえるが工事の音は聞こえにくい仕様)、ミュージシャンにはその楽器用に調整された耳栓などが販売されています。
補聴器と集音器の違い
補聴器
補聴器はその人の苦手な周波数を補うものです。そして、補聴器は「医療機器」にあたり認定補聴器技能者や言語聴覚士といった資格を持った音のプロが調整を行います。
苦手な周波数は人それぞれです。そして、その人の生活環境に合う精密な補正は音のプロでしかできません。(眼鏡を眼鏡屋さんで調節するのと同じ)また、聞こえにくいと思っている部分が「耳」によるものなのか、「脳」によるものなのかも診てもらう事も大切です。
集音器
集音器は「オーディオ機器」にあたります。一般販売されていて周囲の音を拡大するものです。最近はノイズキャンセル機能など補聴器に近い機能を持つものもありますが、基本は自分で操作、設定します。オーディオ機器なので、安価なものも多くあり手に入りやすいです。
補聴器を早くから勧める理由
補聴器は、苦手な周波数を補うものと書きましたが、装着時に違和感を覚えてすぐ辞めてしまう人がいます。それは、脳が自然と聞こえにくかった部分を補っていた分を補聴器が補う事になり、脳が学習する期間が必要な為です。
また、近年の補聴器は小さい種類が増え目立ちにくくなりましたが、その分、操作が細かくなります。その為、高齢化が進むにつれ操作を新しく覚える事が困難になる場合があり、早めの「慣れ」が必要になります。
補聴器のデメリット
メンテナンスを定期的に行い、その人の生活に最適な調整を行なっていく必要があります。また金額も集音器よりとても高い傾向にあります。ただ、金額については自治体などで補助金が出たり、医療費控除が受けられる場合もありますので、まずは自治体などで相談するとよいかもしれません。
また、認知症になってしまうと脳の学習が難しく、小さな補聴器を扱うのが難しくなってしまいます。その場合は、集音器の方が簡単です。
まとめ
集音器はあくまでオーディオ機器。補聴器は眼鏡のようにプロが自分の生活環境にあわせて補正を行なっていく精密機器。長期に付き合っていくものなので「補聴器」がお勧め。
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