猫を飼うのは大変か。猫の成長と影響される家庭環境について。

物心ついたころから常に3匹ほど猫がいる家庭だったんですが、よく聞かれるので考えてみました。

乳幼児期〜6ヶ月

野良猫を保護した場合

最初はまずシャンプーと健康診断。病院に行き、病気や寄生虫などがいないかチェック。余りにも幼い場合はミルクを2時間ごとにあげたりということもありますが、これは人間より期間は短く、ジャンプもそんなに高くあがれないので特に困ることもないです。ここは医師に相談してください。
※水が嫌いな猫は多く、特にシャワーの音が怖い子がいるので洗面器にお湯をいれて手でかける感じで静かにしてあげるとマシかもしれません。引っ掻かれたり、噛まれた場合は必ず消毒してください。

トイレ問題

トイレも基本的には、砂を用意してあげれば自然とする事が多いです。粗相する場合は、粗相したおしっこをティッシュか何かに吸わせてトイレに入れてあげると自分の匂いがつくので、しやすくなります。また、場所を覚えるまでは時々トイレに連れていってあげると覚えやすいです。
(トイレがまだ準備できない場合は、高さが10cmくらいあれば猫より二回り程大きいトレーでも十分です。)
※汚いトイレを凄く嫌がり、粗相する場合もあります。
※人のトイレに流せる砂も売っていますが節水タイプの場合など詰まる恐れがある為注意してください。

侮れない執着心

1カ月もすればどんなところにもジャンプして行けるようになるので、特に人に懐いている場合は寝るときに踏みつぶさないように気をつけます。(その頃はゲージに入れたり、部屋をわける)。ジャンプ力は、凄いですし、よじ登ってきます。

そろそろ爪切りも

爪切りも必要になってきます。動いて切りにくい場合は洗濯ネットに入れると大人しくなる場合があります。(病院に行くのを怖がる場合も有効)小さい時は、特に切りにくいですが、爪が引っかかって動けなくなってしまう場合もあるので適宜カットしてください。人用の爪切りでも十分ですが、猫用に工夫された爪切りもペットショップに売っていますのでうまくいかない時は検討されてもよいかと思います。爪の付け根は血管と繋がっているので、透明なところだけをカットしてください。小さい場合は、2〜3mmも切れば十分です。

歯が痒くなる3ヶ月

3ヶ月ほどすると、歯が生え変わる為痒いのか違和感があるのか、なんでも噛むことがあります。電気のコード、布団の端っこ、ぬいぐるみなど気に入ったものをガジガジ。危険なものは片付けるか、目につかないように配慮が必要になり始めます。

いろんなものに興味津々で、遊び盛りなので、猫じゃらしで遊ぶなどしっかり運動をさせてください。

噛み癖がついたら

多頭飼いの場合は、他の猫と遊ぶ事でこれ以上強く噛んじゃいけない等、猫社会のルールを覚えていきますが、1頭飼いの場合はそれができません。

その為、人の手に噛み付く、引っ掻く等じゃれているつもりの場合でも、噛まれた途端に手を離すなどして猫に「噛んだらかまってもらえなくなる」事を根気強く教えてください。私の場合は「え〜ん え〜ん」と嘘泣きをすると猫が驚いてやめました。

猫も木から落ちる頃

避妊手術

だいたい6カ月で避妊手術ができるくらい大きくなります。手術はほぼ午前に預けて午後に迎えに行くような日帰り手術が多いです。メスの場合は1泊2日の場合もあります。

首にカラーをつけて、傷口を舐めないようにする必要がありますが、猫は液体な為外す場合があるので、注意が必要です。

大切な「高い居場所」の準備

そして、ジャンプで登れるところは全て上り、降りられなくなり、落ちる羽目になるのもこの頃からです。その時に、身の回りのものもなぎ倒し雪崩のように一緒に落ちてきますので、落とされて困るものは全て撤去するか、猫が入れないように工夫する必要がでてきます。

登り降りする事は猫にとって大切な運動になるので、阻止するのではなく登っても良い様にしてあげてください。

見落としがちですが、押しピンを外すのが気にいる子もいますので、「届かないだろう」と思わず、注意深く撤去してください。

また、猫は高い所が安心する事が多いので、飼い主の視線を独り占めできる場所があると尚安心します。例えばテレビ台の上など。

自分の体を把握していない頃

ジャンプ力の発揮

1歳ごろになると、もう十分大人です。ジャンプ力も半端なく、2段ジャンプをして冷蔵庫の上や、カーテンレールを伝ってエアコンの上にいたりします。

毛の生え変わりとティッシュペーパー

春と秋に毛の生え変わりがあるので、猫用ブラシで毎日ブラッシングする羽目になります。(子どもの毛はあまり抜けないですが、ゴワゴワしてきて抜けるようになると凄い量が取れるようになります。)

ブラッシングを怠ると、自分で毛を舐め取って毛玉を吐く回数が増えたりしますので積極的に行なった方が結果よいと思います。

また、失敗うんちや毛玉の吐瀉物などが、思いがけない所にあったりするので家中にティッシュの箱が置かれるようになります。スリッパもあると安心です。

賢い子には要注意

引き戸や扉を開けれるような賢い子がたまにいます。引き出しという引き出しを全てあけてみせたりするのは可愛いのですが、窓や網戸まで開けて脱走してしまう子がいる為、その場合はホームセンターなどにある網戸ストッパーを活用してください。

猫餌をしまっている棚を開けて、食べてしまう場合は赤ちゃん用のドアストッパーも活用できます。

傷だらけは人のせい

長年一緒に住んでいると、ある程度彼らが何を訴えてるのかわかってくると思いますが、猫はドアというドアが閉まることが嫌いでチェックしなければ気が済まないという習性があります。家主だと思っているのでしょう。そのせいで壁紙が破れたり、障子を穴だらけにする(これは単に楽しんでいる場合も)ことがあります。

匂いをつけるのが彼らの重要な任務なので仕方がありません。その場合は、よく爪を尖れる場所に爪とぎ器を置くことで解消できる場合があります。

犬との違い

猫が無愛想でクールと勘違いしている人も多いですが、基本ツンデレなのでデレさせる必要があります。デレさせないとぐれてしまいます。ただ、猫にはタイミングがあります。犬のように上下関係はなく、自分の仕事(グルーミングや家の見回りなど)がしばしば優先されて人間の思う通りにはいかない事も多いのでお加減を伺いながらデレさせてあげてください。

まとめ

以上のことから、猫を飼うにあたって猫がぶつかって困るものは片づけられ、猫用の扉をとりつける必要もあったりしますが、猫自身の性格がわかっていれば人間が暮らしに困ることはないはずです。トイレの扉をあけてこようと、枕カバーをかじってボロボロにしようとも「あー私が失敗した」となります。猫仕様の家に人間が同居させてもらっていると考えればわかりやすいでしょう。

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ナクジイ

猫4匹と同居。中学生から独学でWeb制作を始め仕事として10年ほど。Web制作依頼でお困りの方にも相談しやすく伴走したいと思い制作ノウハウだけでなく依頼者向けのコンテンツを提供。訳あって週4勤務中。おっとりしてそうに見えるらしいが、結構じっとしていられないタイプ。

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