猫エイズ感染、発症しているかわからないまま治療の開始
昨年、保護した子猫に猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)が確認された。
猫エイズとは
猫エイズは、猫に感染するウイルス性の疾患。ヒト免疫不全ウイルスに似たウイルスで、感染経路は、感染した猫との特に血液や唾液を介した噛み傷から、またキャリア猫から生まれた猫が感染している場合も。潜伏期間が猫によってばらつきがあるが、発症してしまえば治療法がなく、免疫不全や関連する病気にかかりやすくなり治療が困難。
まず、考えたのは下記2つ
他の猫との生活をどうするか
噛んだり、引っ掻いたりする事で感染する事がある。それを踏まえて部屋を分けるか考えないといけない。他の猫の性格的に血が出るほど噛んだり、引っ掻いたりする事はないだろうということで、私の家では部屋を区別せず飼う事を決定した。それは、猫には上下運動が必要だったり、人との触れ合いが必要だということと、自由を奪いたくないという意思による決定だ。
治療をどこまでするか
発症した場合、一生対処療法をすることになる。特効薬はない。いくらまでお金を掛けられるのか算段し、月10万を現在確保している。また、どこまで治療をするのか、副作用が出た場合や、延命治療についても検討した。
発症したかわからないまま通院開始
猫エイズは、感染を調べることはできるが、発症は調べることができない。その為、血液検査などで判断するのだが、その判断も難しい。猫エイズに関連して発症する他の病気の可能性も考えられる。
保護した子猫は血液検査で炎症値が機械で測定できる数値をオーバーして測定不能となり、通院が始まった。週2回の注射と投薬。定期的な血液検査。数ヶ月それが続き、何種類か薬を試し、炎症値が通常範囲内に収まって、やっと現在投薬のみ、月1の血液検査に変わった所だ。
全く動かなった猫が大運動会を始めた
保護して半年、全く移動せずシャーシャー言っていたが、炎症値が収まりだしてよく動く姿を見るようになった。人の前でも、我慢しきれずネズミのおもちゃで遊んだり、トンネルでかくれんぼをしている。夜中は、大運動会をしているらしく、時折バターンと何かを倒した音が聞こえる。
ひとまず元気を取り戻したようだ。まだまだ一生かけて様子を見続けていく必要がある。発症していない事を祈るばかりだ。少しでも、自由に楽しく暮らしてもらえることを目標に付き合っていきたい。
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