突然の動悸が発作性上室性頻拍でした。

アブレーション治療(カテーテル治療)を受けた経験を記録します。もし同様の手術を受ける方がいた場合、手術の雰囲気が伝われば幸いです。

たびたび動悸がして動けなくなる

中学生くらいから突然始まる動悸に悩まされていました。病院に行きたくても、長くて30分、短くて10分程度なので病院に到着する頃には治まってしまい、原因を確認できませんでした。ストレスが原因かと思っていました。

最近、その動悸が止まらず、2時間経っても収まらなかったため、動悸が続いたまま病院へ行き、病名が明らかになりました。発作性上室性頻拍でした。

発作性上室性頻拍とは

発作性上室性頻拍は、生まれつき心臓の一部に不要な回路があり、それが前触れなく突然動悸が発生するものです。動悸が長引くと、体に酸素などが正常に送られなくなり、めまいや息切れ、胸の痛みなどの症状がでてきます。

命に別状はないとのことでしたが、症状の不快さ、年々悪化している気がしてアブレーション治療(カテーテル治療)で不要な回路を焼くという治療をすることにしました。また、今後別の手術を受けることになった場合、手術中に発作が起こると困るという点も気がかりでした。

初めての入院

入院は2泊3日、治療自体は2時間程度で済むのだから、のんびりしようくらいの甘い考えで入院しました。入院初日は手術は行われないので、のんびりはできましたが、持ち運び可能な心電図装置が常に付けられ、トイレにも持ち運ばなければならなかったため、不便でした。

いよいよやってきた手術当日

朝から先生が説明に来たりで早くからバタバタしだしました。
携帯型心電図に加えて、点滴、尿道カテーテルを入れられました。尿道カテーテルがすごく痛くて動いたり腹筋に力を入れると外れそうになり気が休まらずイライラ開始。

手術台に乗って

「はい〜、では向かいましょうか〜」と看護師さんに言われ手術室へ。

広くて、大きなモニターが4枚くらいある手術室。
真っ裸で上半身にペタペタと心電図用のシールを貼られ、横になり全身カバーをかけられて治療開始。

首と足の付根に部分麻酔をしてそこから、カテーテルをグイグイと入れられる。それがめちゃくちゃ痛い。
痛くて唸ってたと思います。足と胸にカテーテルの動く感じが伝わって少し変な感じでした。

カテーテル入れるのも痛かったけど、そこからが大変。発作をわざと起こされて、時間を置いて、止めたり強めたりを繰り返される。これがしんどい。頭がクラクラしながらも、看護師さんが大丈夫ですかー?という声に応答。

肝心の問題の箇所を焼くところは感じ取れず、最後に確認の発作を起こして終了。

術後に待っていた地獄

頭を4時間、足を6時間動かしちゃダメということで、ひたすらじっとしていました。
本当にただ、ただ、じっとしているのがこんなに辛いとは思いませんでした。

親が様子を見に来てくれていたのが幸いでした。踵がしびれて痛いのを何度もさすって貰ったり、気が散るようにいろいろ話しかけてくれたりして助かりました。

入院に慣れてないので、テレビを見ようにもイヤホンが短すぎて届かないし、親が帰った後はひたすら音楽で気をまぎらわしてました。仰向けなので本を読むのも難しいし、飲み物を飲むにもストローがなく飲みにくい。時計ばっかり見ていました。

6時間後、やっと自由に動く許可が出てほっとしました。
尿道カテーテルも取れて、服が着れる。ここまで裸で上に布団をかけられていました。
心電図と点滴を残して、トイレも自力で行ってOKに。

退院後

1ヶ月後の検診予約を取って、次の日には退院しました。
首と足の付根が痛いけど、歩ける程度。自由って素敵だ!なんて言いながら退院しました。

その後は、発作的な動悸はなくなり、1週間くらいには痛みもだいぶ落ち着きました。
あの痛みじゃ、どんな太さのカテーテルが入っていたのか気になっていましたが、傷跡を見ると、太めの注射か?という感じであまり目立ちませんでした。

入院してみて思ったこと

今回のことで手術は元より、ただ入院してるだけで大変なんだということが身にしみました。
お見舞いに行っていいタイミングであれば、話をしにいくだけでも凄く助かるかもしれません。

ストロー、長めのイヤホン、充電器、暇つぶしになる本やデータがあると良かったです。

入院は懲り懲りです。

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ナクジイ

猫4匹と同居。中学生から独学でWeb制作を始め仕事として10年ほど。Web制作依頼でお困りの方にも相談しやすく伴走したいと思い制作ノウハウだけでなく依頼者向けのコンテンツを提供。訳あって週4勤務中。おっとりしてそうに見えるらしいが、結構じっとしていられないタイプ。

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