被災者の暮らし、災害は起こるものとして生きる

私は阪神淡路大震災を経験しました。私や家族はそこから生き方の考え方がガラリと変わりました。

今日、地震は来るかもしれない

私たちは、引越しする場所の近くには避難できる場所があるか、家具を検討する際は飛んだり倒れても大丈夫な高さや重さなのか、引き戸でなくても良いか(マグネット式の開き戸は地震の時開きます)、倒れた場合に部屋のドアは開く位置に配置できているか、ガラスを踏まないようにスリッパを履いているか、お風呂のお湯は抜かず次に入る時まで入れているかなど、「今日、地震が来るかもしれない」と心の隅で思って過ごしています。

同じように災害に遭ってから、すぐに家を出られるようにパジャマを着ずすぐ外に出られる服を選んでいたり、寝室にベッド以外置かないなど、様々な対策をしている方もいるそうです。

自宅が無事とは想定していない

たまに私がパソコンを買い替えた理由を「重くて持ち出せないから」と答えた時に驚かれますが、そもそも、大きな地震が来た時に自宅が無事とは限りません。瓦礫の中から引っ張り出して使うことも視野に入れています。その為、1度目の大きな地震が来た時に持ち出すものと、徐々に取り出すものと考えを分けています。そして飲料水や食品は消費期限が切れないように定期的に消費するルーチンを取り入れています。また外で過ごす際の準備、長期化した際の対策なども検討しています。

東北地方太平洋沖地震を知ってからは津波についても検討するようになりました。1階だけに備蓄していたものを2階にも回るようにルーチンに入れたり、2階まで浸水したり家ごと流された場合にどう対処できるのかも徐々に考えています。

外出先で被災したら

多分、電車は動かず時間をかけて徒歩で帰宅することになるでしょう。その為に、防災ポーチを持ち歩きます。怪我人や、もしくは自分が怪我をしたり、埋もれてしまう可能性もあります。その為にひとまず出血を止めるもの、ホイッスル(声を出し続けるのは体力を消耗します)が必須です。スマホもバッテリーは準備しつつも、ネットや電話が使えない可能性があります。夜中歩く事もあるかもしれないのでライトも入れます。

とにかく、家に帰って、家に入れる状態か、避難所へ行くべきかを検討し、持ち出せるものは持ち出していきます。

災害とはそういうもの

災害はいつ起こるかわかりませんが常に最悪の状況を考えて怯えていては生活できません。ただ、「災害とはそういうもの」と常に少し頭の片隅に置いて生活していること、それが大切だと思っています。また、逆に言えばそれくらいしかできないのです。

備え方、考え方はいろいろあり、「絶対」はありません。津波なんて、私は考えていませんでした。テレビで見ても震えるくらいあんな、恐ろしい事が実際に起こったなんて。

だけど、できれば無事家族と再会できるよう、準備していたいと思います。

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ナクジイ

猫4匹と同居。中学生から独学でWeb制作を始め仕事として10年ほど。Web制作依頼でお困りの方にも相談しやすく伴走したいと思い制作ノウハウだけでなく依頼者向けのコンテンツを提供。訳あって週4勤務中。おっとりしてそうに見えるらしいが、結構じっとしていられないタイプ。

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