
タイムブロッキングに縛られた日々から学んだこと

かつての私はタイムブロッキング依存症だった
私はかつて、タイムブロッキング(時間管理法)に強く依存していました。平日だけでなく、休日も分刻みでスケジュールを組んで、効率よくタスクをこなすことを目指していました。それは、自分にとってやりたいことに集中するための手段であり、重要だと思っていました。
しかし、今振り返ると、それが適応障害のリスクを引き起こしていたことに気づきました。
仕事の過多とタイムブロッキングの限界
私の仕事は、Web案件だけでなく、社内インフラ、DX化、導入したサービスの使い方のレクチャーやマニュアル作り、新人社員やアルバイトのメール設定、全社員の名刺管理、PCやソフト管理、さらに他の複数の事業の兼任など、非常に多岐にわたっていました。
特に、タスクが急に振られることが多く、例えば「2時間以内に対応してほしい」という依頼も日常茶飯事でした。タイムブロッキングは、このような急な仕事管理に向きません。
さらに、Web制作では集中して数時間の作業が求められるため、細切れに作業を進めるのは非常に難しいことを実感していました。集中力が切れるたびに、作業のやり直しが必要になり、その度に効率が落ちていったのです。
また、上司からは「クライアントからの連絡には即座に対応するように」と言われ、社内外の連絡が常に入る状態でした。結果として、私のタイムブロッキングは崩れ、Web案件の優先順位は後回しになってしまいました。気づけば、残業時間にWeb案件を進めることが常態化していました。
そのおかげで、私の評価は上がり、仕事量がどんどん増えていきました。
相談しても改善されず、休職へ
何度も「仕事量が多すぎて対応できない」と相談しましたが、改善されることはありませんでした。最終的には、私の状態に異常を感じた周囲の人々から病院を勧められ休職にいたりました。
症状は日に日に悪化し、当初予定していた2ヶ月後からの休職が1ヶ月後に短縮されました。
休職後の試行錯誤と回復への道
3ヶ月の休職期間を経て、私は少しずつ回復していきました。しかし、休職後も、物をつたわないと歩けない状態などを見て、上司は病院や薬があわないのではないか、寒中水泳が良いなど拙い知識で何度も心配をされました。
休日もタイムブロッキングに縛られていた私にとって、「何もしない時間」というのは非常に辛いものでした。体が重く、楽しさを感じる感覚は消え去り、焦りや不安が頭の中で眠気を跳ね除けるほど常に鳴り響いていました。そんな中で、できることを書き出す方法を必死に探していたのですが、最初の数年間はそのメモ帳は真っ白でした。
少しずつできることを増やし、回復へ
4年目に入り、週4勤務に変わると、ようやく体が少しずつ動くようになりました。暖かい時期だけではありましたが、ようやく箇条書きのスケジュールを作成することができるようになったのです。
さらに、腰が重く感じる時は、実際にどれくらいの時間がかかるのかを添えることで、少しずつこなせることが増えていきました。
まとめ
タイムブロッキングという方法は、一見すると非常に効率的で素晴らしい方法に思えます。しかし、私はそれに縛られすぎて、心身に無理を強いてしまいました。タイムブロッキングを適切に活用することは重要ですが、自分の限界を理解し、柔軟に対応できることがより大切だと気づきました。
今は寒くて動けない事が多いですが、今週は一日1個でも出来れば良いと思っています。そして来週は一日2個を目指すのです。でも、体調が悪ければ一日1個に。
これからは、自分の状態を顧みつつ時間管理を上手に使い、自分のペースで少しずつできることを増やしていきたいと思っています。
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